『資本論』学習会
ご案内
2022年10月から続いた長期講座、『資本論』学習会が2023年10月で終了しました。 これに代わって、2023年の11月8日から、第2,第4水曜日の20時30分〜22時、『資本論』第1巻を用いた講義を再開します。 この機会に、マルクスの『資本論』をご一緒に学習してみませんか?
私たちの社会は、格差、貧困、差別、排除、ハラスメント、失業、恐慌、戦争、環境破壊等など、さまざまな事情で人々が苦しんでいます。このまま放置すると人類社会を維持することさえ困難な情況にあります。 この社会でおこる様々なできごとに私たちは、無力なのでしょうか。なにか改善をする方法はないのでしょうか。
その問題に答えようと生まれたのが、社会科学です。 社会科学は、さまざまな出来事の原因となっている社会の仕組みを捉えて、その仕組みに働きかけて社会を改善することを大切にしています。 社会問題の解決のためには、最初に、いろいろな理想を社会に押しつけようとするのではなく、変えるべき相手である社会のあり方をリアルに理解し、諸問題の原因をさぐることが大切です。
私たちの住む社会は、資本主義社会という歴史的に特殊な諸条件の下で運動している社会です。この社会を知ることがこの社会を変える第一歩です。 社会科学にとって、最も重要な問題は、今の私たちの社会はどうしてこうなっているのかということで、その答えを出すためには、社会の構造と運動を知る必要があります。 その根本的な回答として資本主義社会の原理を捉えたのがマルクス『資本論』です。
『資本論』とは
1867年、カール・マルクスによって1冊の本が出版されました。それが『資本論』です。
『資本論』は私たちが住む資本主義社会の中心となる運動が、資本の運動であることを明らかにし、資本の運動が資本主義社会を飛躍的に発展させること、しかし同時に、その発展が貧困、格差、失業、労働苦を生み出すこと、を明らかにしました。
今日の私たちをとりまく社会では、貧困、格差、失業、労働苦は、なくなるどころか、拡大している状況です。なぜ、そうなのか。運命だとあきらめることなく、状況を変えるには、その原因を取り除く必要があります。その原因を示してくれるのが『資本論』です。
また、『資本論』は資本主義が持つ内的矛盾をつうじて、資本主義が成立している社会的条件がやがて根拠を失い、資本主義は成立基盤をなくして、次の社会に変化せざるをえないという法則をもっていることも明らかにしています。
『資本論』は、その後、資本主義がもたらす否定的な現象を根本からとらえて、それを克服し、新しい社会システムを考えるための科学の書として、多くの言語で訳され、世界のベストセラーとなってきました。そして、その基礎理論は、資本主義が発達し、高度で複雑になった今日でも有効です。
講義では、マルクスの科学的な方法をしっかり視野にいれながら、『資本論』が今の社会の在り方に投げかけている諸論点について議論を深めていきたいと思います。
クラスについて
【進め方】講師による概要の解説の後、質疑をおこなう形ですすめます。 予め、サブテキストの『資本論』を読んでおくと、理解がすすみます。
【日時】 毎月、第2週と第4週の水曜日20:30-22:00 90分
【講座】 講義はZoom教室でおこないます。 参加される方はZoom環境をご準備下さい。 よくわからない方は、その旨ご連絡ください。Zoomの設定方法をご連絡します。
【教材】 テキスト 資本論の原典や各種の訳本でかまいませんが、最新訳の カール・マルクス『資本論』新日本出版社、をお勧めしています。 そのうち第1分冊〜第4分冊が第1巻の内容になります。
(ご購入は、下の画像から。)
価格:1870円 |
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