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2023年2月の開講科目

ソシラボ社会科学セミナーの2023年2月の開講科目

< 基礎クラス >

1週〜3週 【SDGs】地球温暖化を防止するための選択

          地球温暖化を防止するには?

近年、世界では大干ばつや砂漠化の進行、森林火災、大水害など、大規模な気象災害がたびたび起きるようになりました。
日本でも大規模な水害が何度も起きて、多くの人命や財産が失われています。

気象災害の背景には地球の温暖化があります。
温暖化の原因としてあげられているのが、二酸化炭素CO2などの温室効果ガスです。

CO2増加の背景を歴史的にみてみると、
産業革命以降の経済活動の影響が確認出来ることから、石炭や石油、天然ガスといった化石燃料の大量使用が原因とされています。

1992年リオデジャネイロで国連の「地球サミット」が開かれ、
国連に加盟する各国は温室効果ガス対策を必要と認め、
世界が共同して、温室効果ガスの増加を押さえようとしてきました。

しかし、その後の度重なる協議にもかかわらず、
温暖化抑制への世界の足並みはそろっていません。
世界の足並みというと、国どうしの関係だけに思えますが、
その背景には、エネルギー産業など、
各国の経済界の思惑も深く関係しています。

2022年のロシアのウクライナ侵攻後、
緊急にエネルギーへの対応が必要だと、エネルギー利用の新たな方向が生まれています。
化石燃料・原子力発電の利用がなくても、
エネルギー不足は重大化しないという指摘があるのにもかかわらず、
CO2抑制の目標に反して、火力発電への依存傾向が生まれています。

安全性が疑問視され、各国で廃止する傾向にあった原子力発電所を、
建設・再稼働する傾向が生まれています。
これらの背景には、やはり、経済界の思惑があります。

エネルギー利用の技術問題に加えて、
エネルギー利用をめぐる国々の対立とその背後にある経済界の思惑を含めて、
地球温暖化対策の現状の問題について、お話しします。

4週〜5週 グローバル化と移民・外国人労働者

多様性は進歩の素

新型コロナ対策の緩和によって、海外の人びとの来日が増えつつあります。
観光・飲食・小売業などは、ちょっとずつ明るい兆しがみえています。

それとならんで、仕事を求めて来日する外国人労働者も増えてくるでしょう。
令和3年末の在留外国人数は、246万5000人余、鹿児島県は1万2000人弱です。
欧米諸国と比べるとまだまだ割合も少ないですが、これからの増加が見込まれています。

日本社会は彼らを受入れる準備ができているでしょうか。
というのは、単に労働力がやって来るというのではなくて、
彼らとともに生活・文化・習慣も一緒にやってくるからです。
考えなければならないことのその1は言語や文化の違いが生む摩擦です。

考えなければならないことのその2は、労働市場での摩擦です。
日本の財界は、人手不足を理由に、外国人労働者に門戸を開こうとしています。
しかし、その目的の中には、低賃金で働く労働力として利用したいという思いがあります。
何も対策をしなければ、
外国人労働力の利用は、すでに働いている人の賃金を低下させます。
多くの失業者を生み出す原因にもなりかねません。
日本の労働者と外国人労働者との間に激しい競争が生まれる可能性が高いのです。

技術を覚える研修生だからと、労働基準法の対象にならず、
最低賃金以下で長時間働かされ、ハラスメントを受けたという訴訟も起きています。
ビザが切れたと、日本で生まれ日本語しかしゃべれない子供ともども、
強制的に帰国させたこともありました。

このような状態で、色々な社会的摩擦は生じないでしょうか。
日本社会は、彼らをパートナーとして交流し、支え合う関係をつくることができるでしょうか。

これに対して、ドイツは、ナチスによる民族迫害を反省して、
移民や外国人労働者を大量に受け入れてきました。
今日、自身を他民族国家と位置づけ、いろいろな試行錯誤を繰り返しながら、
移民・外国人労働者への対応を発達させてきました。

日本社会がドイツの経験から学ぶ点についてお話しします。

< 応用クラス >

1週〜3週 経済(1)ものの値段はなぜ決まる。

         商品の値段は何で決まる?

2月からの応用クラスは、社会の土台である経済について学びます。
今回はその1回目。

社会生活を行うために、人びとは物を生産します。
資本主義社会は、人びとが物を商品として生産し、それを交換することで成り立っています。

だから、私たちの社会を知るために、商品について知ることからスタートします。

商品には、二つの性質があります。
使う人の欲望を満たし役に立つという性質と、他の商品と交換できるという性質です。

お店に並んだ商品には、値段がついています。
でもよく考えると、この商品の値段って、そもそも何なんでしょう。
値段の高い・低いはどうして決まるのでしょう。
商品を見るだけではよく分かりませんね。

アレキサンダー大王の学問の師匠で、
むかしむかし、学問の神様といわれたアリストテレスも、
「うーん?」と考えてきた謎がこれです。

この答をお話しします。

4週〜5週 経済(2)お金はなぜお金なのか

           お金って何かな?

2月からの応用クラスは、社会の土台である経済について学びます。
今回はその2回目。

商品とは何かがわかり、商品に値段がつく理由が分かったら、こんどは、その商品を手に入れる手段となる、お金(貨幣)って何かを考えましょう。

そもそもお金って何なでしょう。
どうしてお金は、お金になれたのでしょう。

お金は、人間が作り出したものですね。
そしたら、人間が作り出した他のものはお金になれるのでしょうか。

どうして、人びとは「金」「金」「金」と、お金に振り回されるのでしょう?
時には、人の命より大切にあつかわれ、人の名誉や心まで買えてしまう。
「ベニスの商人」を書いた英国のシェイクスピアも、首を傾げてきたんです。

世の中からお金をなくしてしまえばいいんだ、と考えた人たちもいました。
それでもお金は人びとを引きつけています。

その答えをお話しします。

2月の開講クラス日程表

2023年2月時間割
2023年2月時間割